美里山倶楽部の「河原町鉄道」は、信州宮田村河原町の元酒屋さんだったショールーム(ガラス張りの商品陳列用スペース)に作ったモジュールレイアウトで、お祭り、夜店が出るとき、年末年始に列車を走らせています。
駒ヶ根高原、菅の台まで上がると木々が少しずつ色づき始めてきました。
だからこんな風景もショーケース内で似合ってきています。
完成写真はこちら
プラスターというのは吉野石膏が販売している石膏に似た性質を持ってる構造材で、適量の水に入れてかき混ぜて使うのも石膏と一緒。
ただし、固まる時間がユックリなので石膏ほど焦る必要がなく崖面を作る事が出来ます。
こちらの画像は、完成写真の反対側の崖面になりまして、滝が流れる部分ではなく完成後は木々が覆い尽くすようになる設定。
いくつか窪んでいるのは、雨が降ったりするとその箇所に小滝として流れが出来るところがあるでしょ? そんな感じの崩れやすい場所にになります。
色で仕上げたのがこちらになります。
窪んだ部分は、影で暗くなるところでもあるので色を濃くして予め暗くしておきます。
また、雨後の小滝にもなりますからね。
この崖面は半分は木々で覆われるので崖面の表現は手抜きでもいいんです
こちらはメインの滝が流れ落ちるところなのでしっかりと滝の凹みを作りたいのですが、限られたスペースで滝の5mm中側はトンネル内で車両が走りますから、表現が厳しい上に、下段にプラスター盛った部分と上部は分離出来なければなりません。
滝をうまく表現するには、水によって削られて後退していく滝の部分と横に走る地層の積み重ね部分を表現してあげることだと思っています。
地層の所々に縦に亀裂っぽい部分を作れば実感は増します。
自然の造形は、実に規則正しい変化の繋がりなので、自分で感じ取って表現するしかありません。
昔はアルミフォイルなどをクシャクシャにした部分に石膏やプラスターなどを入れて凸凹の地面を表現するとそれっぽいなんていわれてましたが、こうして作った岩肌は意外に嘘っぽいので主観では良さげでも画像にして改めて見るとあまり実感的でないことが判っています。
こちらが、プラスター成形後に着色した様子。
滝の左側面は後に草木で覆うので右側とは全く違ってテキト-な岩肌になっているのが判ります。
滝ですので黒光りさせて濡れた感じに仕上げてみました。
ここは、トンネルポータルの上。
ちょっと過激なオーバーハングになっているところがあります
こんな下に線路が走っていていいんでしょうか?
トンネルポータルの上で取り外しが出来るようにした上で色を塗っているところ。
実際の仕上げはもう少し濃くなっていまして、徐々に仕上げている過程です。
ヒダの間は墨入れの要領で濃い色を染みさせています。薄茶が基本ですけど、赤系、紫系、緑系を散りばめればOKです。
トンネル部分は、美里山倶楽部としても出来がいいなと思っているお気に入りの部分です
ここは、別の滝部分です。
滝壺には、細かく砕いた石片がもう敷かれています。
上手くプラスター部と自然の石片を組み合わせています。
上部は、涌水池と丸い部分が池塘になる部分。
こちらは用水路と草地になりますので仕上げは簡単にしています。
用水路といっても、半分川みたいなものですので砕いた石と砂で川底だけはきちんと作っていますね。
次回は、地面造りと草木を植えて行きます。
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Source: 美里山倶楽部